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真言宗 天照山大神宮寺

大神宮寺の開山は行基菩薩で天平十七年七四五年である。

本尊は十一面観世音菩薩。聖武天皇勅願寺である。

古来より伊勢神宮との関係が深く。本堂は安濃郡より神宮への献納米を計量し、納めていたことから御倉堂と言い地名は納所(のうそ)と言う。現在の本堂御倉堂は、創建より三回目の本堂で内陣御宮殿には伊勢神宮遷宮の年に御開帳する御本尊十一面観世音菩薩、雨宝童子、難陀竜王の三尊からなり、神仏習合であったことが良く伺える。

正面大壇の多宝塔にはインド伝来、釈尊の仏舎利が安置されている。両脇壇は大聖歓喜天、宗祖弘法大師、聖観音菩薩が安置してあり、霊験あらたかである。

 慶長五年(千六百年)当山も関ヶ原合戦の折、津城篭城戦で西軍に焼き払われた。現在の御倉堂は津二代藩主藤堂高次が大壇主となり、高野山より宥算大僧都を迎え寛永十一年(一六三四年)に見事に再建された。当時の棟札に明記され、年代の明らかな木造建築では津市内最古のもで市の文化財に指定されている。

再建以来歴代藩主より手厚い庇護を受け寺門興隆し祈願祈祷の寺院として信仰を集めてきた。本堂内陣は金箔漆塗りを施し極彩色で宮殿の壁には金箔に松が描かれ、廻りには毘沙門亀甲紋、花鳥、天女が描かれ真言密教の弥勒密厳浄土を表してある。外陣は明治初めまでは土足で上がり参拝する広縁であった。本堂脇仏で黒塗りの厨子に安置されている聖観音菩薩立像(藤原時代)大聖不動明王と三十六歌仙扁額、神宮献納米を計量した古枡四個は市の指定文化財になっている。中でも古枡は太閤検地以前の物で、律令制時代の土地税制の歴史を知る上で貴重な資料である。この他十一面観世音降臨像(平安時代)高野四所明神(鎌倉時代)大涅槃図(江戸時代)仏画、御神田記、安東沙汰文など寺宝を多数所蔵している。平成七年に本堂御倉堂の修理と屋根替えの際には伊勢神宮遷宮の古材が使われた。また奈良の生駒山宝山寺を開山した湛海律師は当山で修行し出世し、大願成就した江戸時代の名僧であるが当山と縁深いことはあまり知られていないのは残念である。

主な年中行事

 

正月元旦    初詣 修正会

一月十七日   修正会大護摩供火渡り

二月節分の日  節分星祭り

三月春分の日  春彼岸法要

四月八日    花祭り 釈尊誕生曼荼羅拝尊

八月九日、十日 四万六千日観音祭り

八月二十四日  地蔵盆会

九月秋分の日  秋彼岸法要

毎月二十一日  弘法大師御影供

 

御祈祷、御供養は随時致します。

お電話でご予約をして下さいませ

​初観音柴燈大護摩火渡り修行

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津市指定文化財 三十六歌仙、神宮古枡

津市指定文化財 聖観音菩薩

柴燈大護摩供で祈願する当山管主

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